白内障手術の進歩
先週1月10日㈭に愛知県医師会館で開催された、“白内障手術の進歩”と題された勉強会に参加しました。講師は【名古屋市立大学院 医学研究科視覚科学講師 平野佳男 先生】。
白内障手術の歴史
白内障手術の歴史は古く、日本では室町時代(西暦1355-60年)、水晶体を硝子体内に脱臼させる“墜下法”という方法でおこなわれていたそうです。以降、水晶体嚢内摘出・嚢外摘出術→超音波乳化吸引と手術方法は進歩。
眼内レンズの進歩
近年増えている、多焦点眼内レンズの注意点として、
①ライトがにじんで見える場合があること。
②コントラスト(映像のシャープさや、微妙な濃淡)が低下する場合があること。
などを挙げられていました。
そして、手術に関しては眼科の担当医師としっかりと話し合うことが大切とおっしゃられていました。
*‘多焦点眼内レンズ’等については、【日本白内障屈折矯正手術学会】さんのHPにて、見え方の例が図として載せられているので理解し易いかなと思います。
ぼくは知らなかった豆知識として、‘睡蓮’で有名な画家のモネさんは白内障を患われており、晩年の絵は全体に黄色がかっており、くっきりとしない描写であったとのこと。絵画を観ると描き手の視機能状態を垣間見ることができるのかもしれないなと感じました。
とても充実した内容で、とても勉強になしました。平野先生、愛知県医師会のみなさま、ありがとうございました。
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