自然をいただく
春は、芽吹きの季節。
鍼灸院の庭先には、無数のよもぎが。(写真は1ヶ月ほど前です)
このよもぎは、モグサを作るために、夏に収穫するべく育てているのですが、
柔らかな新芽がでるこの時季には、毎年新芽の天ぷらが食卓に上がります。
家の近くでは、ふきのとう・三つ葉・ツクシ(スギナ)などつんで。タラの芽や、タケノコも、ご近所さんからいただいたり。
新芽は、独特の苦みがいいですよね~。くせになります。
この苦み成分の「植物性アルカロイド」という物質は、老廃物を排出する作用や解毒作用・代謝機能を高める作用などがあるそうです。
私たちの身体も、この寒さから目覚めた植物のエネルギーをいただくことで、ため込んだ冬の色々を排出して、すっきりと春を迎えられると思います。
こういう自然のものをいただくと、普通の食事とは違う、大地のパワーをいただいている気持ちになり、なんと言って良いかわからないですが、本当にありがた~い気持ちで胸がいっぱいになります。こういう季節を感じられる環境にいられることも、とてもありがたいな、と思っています。
お灸大好き・よもぎ大好きな私たちですが、食べ方としては、今まで、天ぷらしかしたことなかったのですが、今年ははじめてよもぎのペーストつくってみました♪♪
たぶん割と上手にできたと思います。
草餅にしたり、お料理につかったりしてみたいです。
が、、ペースト作るところで満足してしまい、まだ活用していません(^^;)
畑にめっちゃ生えてくるスギナは、
からだに色々良いらしいので(下の方に調べたことメモしてありますので参照ください)、洗って・乾燥させて・ごまと一緒に炒って、「ふりかけ」にしてみました。
簡単で、すごくおいしく出来ました♪
「スギナ」をネットで調べてみると、「駆除方法」から、「スギナ茶」「効能」「最強の薬草」などでてきます。
痩せ地でもぐんぐん育つ繁殖力から、雑草として扱われることも多いみたいですが、よもぎやどくだみ、セイタカアワダチソウなどもすごい繁殖力で、すごく効能がありますよね。生命力が高い植物は、それだけ色々な力を持っているのでしょうね。
【スギナMEMO】
日本薬学会のHPを一部抜させていただきます。
” スギナはトクサ科の耐寒性の多年生草本で、ツクシが枯れた後に芽を出します。(中略)スギナは栄養茎として養分の調達を、ツクシは胞子茎として繁殖をそれぞれ分担しています。 ”
” 英名はfield horsetail、bottlebrushと言います。これはスギナが馬のしっぽに似ていたこと、ケイ酸を多く含むことから研磨剤としての用途にそれぞれ由来します。 "
" 5~7月に全草を採取し、水洗いしてから天日で乾燥させます。これを生薬のモンケイ(問荊)といいます。腎臓炎、利尿、肋膜炎、去痰、膀胱炎、回虫駆除などに、モンケイの煎じ液を服用します。また、皮膚疾患や漆かぶれには外用として用いられます。ドイツではスギナに全身の代謝促進作用のあることが知られています。特に結合組織強化剤としてリウマチ疾患、脚の浮腫、凍傷、骨折後の後遺症、痙攣性子宮周囲病などにはスギナエキスの座浴が良いとされています。これは研磨剤の用途の説明と同様に高濃度のケイ酸によるとされています。 "
スギナは、ケイ酸が多く含まれ、それにより様々な病気に効能があるようですね。
ケイ酸はケイ素を中心原子とするケイ素、酸素、水素の化合物。
ケイ素は、脊椎動物の必須元素に分類され、骨や腱、爪や毛に利用されていて、軟骨の生成や、毒性アルミニウムの無害化など様々な面で人間の健康を支えているそうです。
(ミホ)
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